夜間血圧 24時間血圧

24時間血圧測定Ambulatory Blood Pressure Monitoring ABPMでの高血圧の診断基準は

Mean thresholds for ABPM

Daytime/awake

Stage 1 hypertension: 130/80mmHg

Stage 2 hypertension: 135/85mmHg

 

Nocturnal/asleep

Stage 1 hypertension: 110/65mmHg

Stage 2 hypertension: 120/70mmHg

 

24-hour

Stage 1 hypertension: 125/75mmHg

Stage 2 hypertension: 130/80mmHg

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夜間の血圧低下Dipping of BP during nightは通常50%程度のヒトにみられる生理的な現象で、概ね覚醒時と比較し10-20%の血圧低下がおこる。実際のところは就寝中の血圧になるのでDippingがあるかどうかはAmbulatory blood pressure monitoringを用いなければわからない。

Dippingが日中の血圧の10%未満の場合はNon-dippingと呼ばれる。

その他Reverse dipping(夜間のほうが血圧が高い)、Extreme dipping(夜間に20%以上の血圧低下)などのパターンもあり。

Non-dippingやReverse dippingは臓器障害(心血管、脳血管、腎)との関連がある。

また、Extreme dippingはStroke発症率が高い。

Indian Heart J. 2019 Jan – Feb;71(1):91-97.

 

未治療高血圧患者でNon-dipping patternの場合、臨床的に症状がなくとも心エコー上、左室肥大や左房拡大などがおきており24時間サイクルを意識した血圧コントロールがカギとなる可能性あり

Am J Hypertens. 2015 Dec;28(12):1392-402

 

夕方に降圧薬を内服することの利点を調べたメタアナリシスでは(対象は高血圧を併発しているCKD患者)、朝内服群と比較し夕内服群ではNon-dippingパターンの改善がみられ、覚醒時の血圧は高かった(OutcomeとしてAll cause motalityやCardiovascular mortalityは変わらなかった)

Intern Med J. 2017 Aug;47(8):900-906.

 

 

Goldman-Cecil Medicine25th edition(2015年なので少し古く、高血圧の定義も昔のままですが)では

Office blood pressure 140/90

Home blood pressure 135/85

Daytime(or awake)135/85

Nighttime(or sleep)  120/70

24h mean 130/80

上記血圧以上は基本的に高血圧症ととらえたほうがよさげ。

2017年のACC/AHAガイドラインでは130/80mmHg以上が高血圧と定義されたためさらに上記基準を変える必要あり。