ベンゾジアゼピン依存と離脱症候群

ベンゾジアゼピン依存
N Engl J Med 2017;376:1147-57.
DOI: 10.1056/NEJMra1611832

 

ベンゾジアゼピン(以下BZ)
2008年のデータでは米国の65-80歳のうち8.7%ががベンゾジアゼピンを常用している。
内服の頻度 女性:男性=2:1
精神安定作用、鎮静作用、筋弛緩作用、抗てんかん、健忘作用などがある。
またアルコール離脱症候群の予防にも用いられる。
1か月以上の使用で半数に依存性が出現する。

 

Adverse effect
意識レベル低下(傾眠~昏睡レベルまで)、倦怠感、無気力、Hangover effect(2日酔いのような症状)、集中力欠如、依存性など。
休薬により不眠や筋弛緩、失調、譫妄が出現することも。
交通外傷と有意に関係あり。

 

慎重投与
重症筋無力症
失調(脳梗塞後など)
睡眠時無呼吸症候群
慢性肺疾患
脊髄・小脳障害
閉塞隅角緑内障

 

 

離脱症状
短時間作用型BZの場合休薬から2-3日以内、長時間作用型BZの場合5-10日以内に出現
離脱症状はBrain hyperexcitabilityで
身体症状:筋緊張亢進・筋力低下・筋痙攣・痛み・発汗とシバリング
精神症状:不安、パニック、いらいら、抑うつ、気分変調、不眠、悪夢
その他:食欲低下、頻脈、霧視、口喝、耳鳴り、意識レベル低下

 

ベンゾジアゼピン離脱の鑑別疾患
アルコールやその他薬剤の離脱・過量内服
低血糖
てんかん
脳出血
脳梗塞
心筋梗塞
甲状腺疾患などの代謝性疾患
精神疾患(双極性障害、躁病など)
譫妄

 

 

離脱症状の治療
4-6週間かけての減量
最初の1週間で50%の減量、その後2週間かけて10-25%減量