甲状腺結節の悪性腫瘍リスク評価

甲状腺結節の悪性腫瘍リスク評価

Thyroid nodules: diagnostic evaluation based on thyroid cancer risk assessment

BMJ 2020;368:l6670 | doi: 10.1136/bmj.l6670

 

甲状腺結節は実はかなりコモンであり、一般人口の60%が有するとされる。

身体所見で見つかる患者は4-7%

CTで見つかる患者は5-25%

超音波検査で見つかる患者は30-67%

無症状のことが多く、甲状腺とは別の問題で病院にかかった際に偶発的に指摘されることが多い。ほとんどの結節が良性である。

偶発的に発見された甲状腺結節の精査で不要な生検が行われ害になることもしばしば…

 

韓国では以前は甲状腺がんのスクリーニングを行っていて、それ以前の15倍の甲状腺がんが見つかるようになったが死亡率は変わらなかったためスクリーニングを止めた。

 

甲状腺悪性腫瘍のリスク

  • 電離放射線被曝
  • 家族歴(FNMTC,MEN2)
  • 女性(男性の3倍)
  • 肥満
  • 甲状腺に対する自己抗体疾患
  • 環境要因(火山地帯、喫煙、アルコールなど)

 

 

 

生検が必要な患者に関しては様々な団体が適応を決めているが、主に結節のサイズとエコー上の性質がポイント

例えばAmerican Association of Clinical Endocrinologists/American College of Endocrinologのガイドラインではエコー所見とリスクファクターからLow risk,intermediate risk ,high riskに分けLow riskは2㎝以上かつ増大傾向あり、Intermediateは2㎝以上,Highは1㎝以上なら生検を勧めている。

ただしこれでも結果的に悪性腫瘍でない患者は半数程度いるため非常に難しいところである。