慢性膵炎 JAMA

Diagnosis and Management of Chronic Pancreatitis

A Review

 

JAMA. 2019;322(24):2422-2434.

doi:10.1001/jama.2019.19411

 

慢性膵炎は慢性の進行性の疾患で、米国での有病率は10万人に42-73人で、年に5-8人が新規に診断される。

 

慢性膵炎は膵臓に線維化と炎症が起こり、原因は遺伝性、環境要因、脂質代謝異常症、飲酒などがリスクとなる。

原因で多いのはアルコール多飲(42-77%)
特発性も28-80%と多い

 

1日に5単位(アルコール100g)以上を飲むと慢性膵炎リスクは非飲酒者の3.1倍
1日に15-24本の喫煙で非喫煙者の2倍リスク↑

慢性膵炎に関連した遺伝子がいくつかわかっており、慢性膵炎患者では遺伝子の保有率は57.1%、一方コントロール群は5.9%と低い

頻度が低いリスクファクターは高Ca血症や脂質代謝異常症、自己免疫疾患(セリアック病、IBD)、解剖学的異常(輪状膵)

 

 

慢性膵炎では膵臓の萎縮・線維化・膵管狭小化・石灰化・異形成・分泌不全による糖尿病・慢性疼痛がおこる。

腹痛がCommonな症候で慢性膵炎患者の80%にみられる

膵炎既往(1度でもある患者が70%、複数回ある患者は50%)
骨粗鬆症 23.4%
3年以内の新規の糖尿病 15%
5年以内の新規の糖尿病 33%

 

画像検査
造影CTがFirst choice

CT 感度75% 特異度91%
石灰化 著明な膵管拡張 萎縮

MRCP 感度78% 特異度96%
膵実質変化(萎縮やT1変化) 膵管拡張

EUS 感度81% 特異度90%
エコー輝度変化など

治療
89人を10年経過を追った研究では70%の患者が痛みを訴え、加えて30%の患者が侵襲的な治療(内視鏡的膵管拡張、ステント留置、手術など)を要した。

 

非薬物治療
禁煙・禁酒

 

薬物
NSAIDから始め、効果が乏しい場合はオピオイドを考慮