疾患紹介:イーグル症候群 Eagle syndrome

疾患としては希少疾患ではないですが診断する機会があまりなさそうなので紹介させていただきます

 

Eagle syndrome: A comprehensive review
Clinical Neurology and Neurosurgery 159 (2017) 34–38

イーグル症候群Eagle syndromeは頭蓋骨の茎状突起過長症でそれにより種々の症状が出る疾患

茎状突起Styloid processの正常な長さは2.5㎝で3㎝が正常上限とされる。ただし文献によっては4㎝を正常上限とすることもある。

正常上限を超える例は意外と多く人口の4-7.3%程度とされる。
そのうちの10%程度が痛みなどのイーグル症候群の症状が出現する。

 

 

症状
頻度が多いのは
痛み
嚥下困難
異物感

痛みの症状は茎状突起が頸動脈を圧迫することで痛み(頭頂部や眼窩後部痛)、人によっては視覚の異常や失神をきたすこともあり脳梗塞を起こした症例報告もある。

カイロプラティックで頸をひねってホルネル症候群になった症例報告あり

また茎状突起過長症は単独で頸動脈解離のリスクファクターである

歯痛や耳鳴り、難聴、発声困難などの症状がでることもある

 

診断
症状から疑って画像検査を行う
ただし前述のように過長症があっても症状が出現するのは10%程度なのでその他の疾患の可能性も考えなければいけない。

 

治療
多くはNSAIDs内服などの対症療法

外科的切除も候補で扁桃摘出に併せて行うことができる。