サーカディアンリズムと重症疾患

サーカディアンシステム
脳の覚醒・交感神経系・心機能・凝固系・免疫系・血糖コントロール・代謝に関わる

このサーカディアンシステムが乱れると健康面での悪影響が現れる

サーカディアンシステムは視交叉上核が中枢で、視床下部を介してその他の睡眠や体温、自律神経などの調整をしている。

哺乳類のタンパク質をコードしている遺伝子の43%はサーカディアンリズムを持ち転写され、臓器特異的なパターンをもつ。

 

末梢組織のサーカディアンリズムは中枢でのメラトニン分泌と自律神経シグナルと合い、メラトニンがサーカディアンリズムの最も一般的なマーカーとされる。

サーカディアンシステムの障害が重症患者の多臓器障害や治癒過程に悪影響を及ぼしている可能性がある。

 

尿中のmetabolite 6-sulphatoxymelatonin (aMT6s)は血中のメラトニンを推定するマーカーで臨床研究で用いられることがある。

 

この研究では重症患者のサーカディアンシステム(メラトニン分泌)と疾患の経過との関連、およびaMT6sが”使える”検査なのかを調べている。

対象患者はICUに入室するような重症疾患(脳出血・敗血症・その他)

意識レベルやエピネフリン・ノルエピネフリンの使用やAKIによって

 

 

脳症(意識レベル)の重症度やアドレナリン使用によってメラトニン分泌リズムが変わる。

 

病態や脳症の改善とメラトニン分泌の正常化の経過は一致しない。

メラトニン分泌とaMT6sは関連がなく、重症患者のサーカディアンリズム推定には使えない