口腔粘膜に異常所見がないのに異常感覚が出現する疾患

口腔粘膜に異常所見がないのに異常感覚が出現する疾患/Burning mouth syndromeの鑑別

閉経後
甲状腺機能低下症
精神疾患(不安・うつ・パニックなど)
薬剤(下記参照)
ラウリル硫酸ナトリウムを含む歯磨き粉
合っていない義歯
口腔カンジダ症
歯科治療
喫煙
酸やクエン酸、スパイシーな食べ物
GERD
鉄欠乏
亜鉛欠乏
ビタミン欠乏(特にB12)
アルコール
食物抗原

 

Headache . 2015 Oct;55(9):1233-48.

BURNING MOUTH SYNDROME( 以下BMS )

歯科口腔的な問題や内科的疾患がないにも関わらず口腔内の焼け付くような感覚が出現する疾患

International Headache Society (IHS)のthird edition of the International Classification of Headache Disorders (ICHD-3)での診断クライテリアは
A BとCを満たす口腔内の痛み
B 1日に2時間以上症状が出現し、期間が3か月以上
C 痛みはBurnig quality(焼け付くような痛み)で口腔粘膜に痛みを感じる
D 口腔粘膜所見が正常で、神経診察で口腔粘膜の感覚異常なし
E その他疾患が否定的

病態は不明だがいくつかの症例では
・温痛覚の閾値の変化
・軸索変性を伴うSmall fiberの密度の低下
・中枢神経でのドーパミン欠乏
・唾液腺でのNeural growth factorの増加
・TRPV1イオンチャネルやP2X3受容体の変化
・Functional MRIで熱刺激に対する脳の反応低下
・三叉神経の過剰興奮や活動低下

閉経後に有病率増加

 

2次性のBMS
薬剤(降圧薬(ACE,ARB)、抗凝固薬、抗うつ薬、高てんかん薬、抗HIV薬(プロテアーゼ阻害薬)、ベンゾジアゼピン、エストロゲンなどのホルモン薬、メトクロプラミド)
薬剤性の場合内服開始してから数週間後に出現することが多い

Subjective xerostomia(唾液分泌低下がないにも関わらず口腔内乾燥症状がある)は特発性BMSに合併する頻度が高い

Sjogren syndromeでは真のXerostomiaが合併する(“cotton mouth”),