腫瘍熱

腫瘍熱

Cancer Control . 2017 Apr;24(2):193-197.
doi: 10.1177/107327481702400212. 

人によって平熱は異なり日内変動もあるため明確に発熱を定義するのは難しい。
American College of Critical Care Medicine ACCMとInfectious Diseases Society of America IDSAは発熱を38.3℃以上と定義している。

Neoplastic fever(Tumor fever)
除外診断ではあるがしばしば見かけることがある。
頻度として多いものは
Hodgkin and non-Hodgkin lymphoma
soft-tissue sarcoma
acute or chronic leukemia
renal cell carcinoma
atrial myxoma

発汗や紅潮はよくみられるが悪寒やしんどさはあまり感じない。
一方感染性疾患では悪寒や末梢血管拡張などを伴い患者はSickである。

Pel-Ebstein feverはホジキンリンパ腫にみられるもので1-2週ごとに発熱期と無熱期が繰り返される現象である。

腫瘍熱に対してNSAIDは著効する
TNF-α , IL-1,6 , INFなどのサイトカインが腫瘍熱に関連していると考えられるが病態は明らかになっていない。

腫瘍熱をまとめたLiaw らの後方研究では150人の患者が腫瘍熱と診断された。
多くの患者は38-38.9℃で一日の中でSpike patternとなったのは72%、93%は発熱があっても、非発熱時と比較し脈拍の変化がなかった

 

ナプロキセンテストの根拠となっているのはこの文献
Chang JC (1987) How to differentiate neoplastic fever from infectious fever in patients with cancer: usefulness of the naproxen test. Heart Lung 16:122–127
悪性腫瘍もちで原因不明の発熱をきたしている患者67人にナプロキセン(NSAIDs)投与するとどういった反応見せるか調べた研究。
熱の原因の最終診断が腫瘍熱の患者は50人中46人が完全に解熱、2人が部分的に反応、2人が反応なし。
一方で感染症が原因だった13人の患者は1人が部分的に反応、12人が反応なし
自己免疫疾患関連の発熱患者4人は2人が部分的に反応、2人が反応なし。
放射線関連発熱1人は反応なし