感覚神経障害の診断

BMJ 2019;365:l1108

 

感覚障害型の多発神経障害の診断とマネジメント

感覚を司る末梢神経は
最も小さいのが無髄のC 線維で温痛覚
薄くミエリンが巻かれているAδ線維
どちらも痛覚を司るがCは鈍い痛み、Aδは鋭い痛み
内臓痛C:Aδ=10:1 体性痛C:Aδ=2:1

大きい感覚神経がAβ線維で固有受容や振動覚を司る

 

よって、末梢感覚神経障害は大きく分けて2つの点で分ける
痛み⇒Small fiber neuropathy
失調Ataxia⇒Large fiber neuropathy

診察の際は陽性症状と陰性症状を区別する
Positive(paraesthesia,burning pain)
Negative(loss of sensation)

Small fiber neuropathy SFN
AδとC線維の障害
症状としては鋭い,疼痛の強い,灼熱感のある異常感覚
感覚喪失や感覚低下、温覚・冷覚の識別困難
時にRestless leg感も出現する
症状はLength dependant patternもあれば Non length dependant patternもある。

自律神経障害もSFNでよくみられる(自律神経は節前線維がAδ,節後線維がC)

問診では起立性低血圧、動悸、発汗異常、口腔・眼・皮膚乾燥、腹痛や下痢便秘、勃起障害を聞いておく
SFNの患者は温痛覚の低下がみられAllodynia,Dysesthesia,Hyperesthesiaがみられるかもしれない。SFNなので筋力や固有受容(振動・位置覚)、筋の反射は通常保たれる

Sensory ataxia
Aβ線維の障害で起こる
感覚喪失、Paresthesia,歩行不安定などが起こる
Small-medium sizeの神経も侵されることが多いので痛みや陽性症状を伴う

SFNの鑑別
6つのカテゴリーに分類
Metabolic DM VitB12deficiency
Inflammatory Autoimmune(19%)
Genetic Na channel mutation
Toxic
Infectious
Ideopathic 全体の20-50%
Other Fibromyalgia

サルコイドーシスによるSFNは白人に多い

Sensory ataxiaの鑑別
感覚失調の鑑別はまず解剖学的にどこが障害を受けているか考える
神経・神経根・後索など
次にAcute,subacute,chronicで分ける