不明熱の鑑別

不明熱を呈する患者において常に頭に入れておくべきは

自分の病歴聴取・身体診察の未熟さが”不明熱”にさせているのではないかということです
不明熱となりやすい疾患があるのでそういった疾患のときはどういった問診が有用なのかを知っておくべきです。

下記の文献が非常にわかりやすく身体診察や問診のポイントが書かれているので是非お読みください
不明熱の鑑別疾患は200以上あります。検査で鑑別しようと思うと莫大な金額となるので、問診と身体診察でしっかり絞っていきましょう

 

参考
The American Journal of Medicine, Volume 128, Issue 10, 1138.e1 – 1138.e15

一部改変

悪性腫瘍

Common
リンパ腫・腎細胞がん・Hypernephroma(尿細管上皮の腫瘍)

Uncommon
Preleukemina(AML)・骨髄増殖性疾患

Rare
心房粘液腫・多発性骨髄腫・大腸癌・膵癌・肝細胞癌・中枢神経の転移性腫瘍・肝臓への転移性腫瘍・肥満細胞腫・キャッスルマン病

 

感染症

Common
粟粒結核・ブルセラ症・Q熱

Uncommon
腹腔内/骨盤内膿瘍・腎/腎周囲膿瘍・Typhoid fever(腸チフス)・トキソプラズマ症・バルトネラ感染症(猫ひっかき病)・EBウイルス感染症・サイトメガロウイルス感染症・HIV感染症・肺外結核(尿路/中枢神経)

Rare
亜急性心内膜炎・歯根部膿瘍・慢性副鼻腔炎/乳突蜂巣炎・血管-腸管廔・血管グラフト感染・ボレリア感染症・Rat bite fever・レプトスピラ感染症・ヒストプラズマ感染症・コクシジオイデス感染症・リーシュマニア症・性病性リンパ肉芽腫・ウィップル病・マラリア・バベシア症・慢性前立腺炎・慢性胆管炎(Caroli’s disease)・

 

自己免疫性

Common
成人スティル病・巨細胞性動脈炎

Uncommon
結節性多発動脈炎・顕微鏡的多発血管炎・Late-onset rheumatoid arthritis (LORA)・SLE

Rare
高安動脈炎・菊池病・サルコイドーシス・Felty症候群・ゴーシェ病・多発性痛風・偽痛風・APS・PFAPA

 

その他

Common
薬剤熱・肝硬変

Uncommon
亜急性甲状腺炎・炎症性腸疾患

Rare
肺塞栓・偽リンパ腫・Rosai-dorfman病・Erdheim-Chester病・周期性白血球減少症・家族性周期性発熱症候群(地中海熱・高IgD症候群・TRAPS・Schnitzler症候群・Muckle-Wells症候群)・視床下部機能異常・5型高トリグリセライド血症・