糸球体腎炎の鑑別

赤血球・白血球円柱は糸球体腎炎を示唆します。

糸球体腎炎の診断のため生検は行いたいですが、病歴や検査所見からかなり鑑別を絞ることができます

参考
N Engl J Med 2018;379:568-78.
DOI: 10.1056/NEJMcpc1802829
71歳男性 急性腎不全 血尿
診断:抗GBM病
鑑別のポイントは尿沈渣所見

Red cell cast,WBC castは糸球体腎炎を示唆する
WBC castの存在は間質性腎炎疑い 感染症だとYersiniaが間質性腎炎を起こすことがある
しかし間質性腎炎で肉眼的血尿をきたすことは稀である
急速進行性糸球体腎炎
鑑別にはC3,4が有用
C3,4ともに低下している場合SLEクリオグロブリン血症が示唆される
C3単独で低下している場合は感染症に伴う糸球体腎炎が示唆される

この患者のようにC3,4とも正常ならIgA腎症、ANCA関連腎炎、GBM病疑い
感染症と腎疾患の関連
HBV,HCV,HIVはウイルス関連腎炎をきたしうる
梅毒、ブドウ球菌、連鎖球菌も腎炎をきたす
これらの疾患はIgA腎症やGBM病の増悪をきたす
この患者ではGNR菌血症があった
抗GBM抗体関連腎炎のうち67%はGNR感染症との関連があるという研究がある
最終的にこの患者は腎生検行いGBM病の診断となった