汗腺について

汗腺は自律神経支配

中枢は前視床下部ー視索前野にあり交感神経出力を介して全身の皮膚に伝達される

汗腺は2種類ありエクリン腺とアポクリン腺 アポクリン腺は腋窩や陰部、臀部などに分布している

 

汗腺の神経支配は交感神経系である
節前線維はコリン作動性、節後線維は交感神経系であるがコリン作動性である(通常交感神経節後線維はNAd支配)
手掌や足底にはアドレナリン作動性の発汗性交感神経があると考えられている

 

交感神経刺激により原汗が分泌される
原汗の成分はタンパクを含まないがほぼ血漿と同じである(Na 140mEq/L,Cl 105mEq/L)
原汗は導管部を流れる間にNa,Clの再吸収がおき、最大それぞれ5mEq/L程度まで減少する

そのため交感神経により汗腺が強く刺激されると大量の原汗が産生され、導管部での再吸収が間に合わずNa,Cl50-60mEq/Lの汗が分泌される

汗腺でのNaCl再吸収にはアルドステロンが関与している

汗腺での塩類喪失がおきる疾患としては嚢胞性繊維症がある
嚢胞性繊維症では嚢胞性繊維症膜貫通制御因子(CFTR)の変異によりNa,Clの再吸収ができず、健常者では通常Na,Cl 30mmol/L未満であるのに対し100mmol/Lと喪失量が多い⇒参考JAMA. 2019 Feb 19;321(7):701-702. doi: 10.1001/jama.2018.21998.

 

発汗量は汗をかくのに慣れていない者は通常1L/hも汗をかけないが、暑い環境に1-6w曝露されると最大発汗量が2-3L/hまで増加する

 

人間以外の動物は全身が毛で覆われているため体表面から熱を放散する能力をほとんどもたない。そのため浅頻呼吸(Panting)により呼吸での不感蒸泄を増やし体温コントロールを行う

 

Primary hyperhidrosisの診断
発汗は局所的で全般的ではない
Secondary hyperhidrosisを来す疾患, 薬剤使用が除外される.
年齢も重要で, 典型的なPrimaryでは15-18歳がピーク.
25歳未満のことが多い.

多汗Hyperhidrosisの鑑別
Causes of generalised sweating
• Infectious
• Tuberculosis
• HIV
• Endocarditis
• Endocrine
• Menopause*
• Hyperthyroidism*
• Phaeochromocytoma
• Carcinoid syndrome
• Acromegaly
• Diabetes
• Neurological
• Parkinsonism
• Neuropathies
• Malignancies
• Myeloproliferative disorders
• Lymphoma
• Medication
• Antidepressants* (SSRIs, especially vanlafaxine and tricyclics)
• Hormonal agents (tamoxifen, GnRH agonists)*
• Antipyretics (aspirin, NSAIDs)*
• Intoxication*
• Withdrawal from alcohol or other substances*
• *Most common.

貼り付け元 <https://www.bmj.com/content/341/bmj.c4475>

無汗症の鑑別
カテゴリーから鑑別疾患⇒無汗症を参照

汗にまつわる疾患
Frey’s syndrome
耳下腺の術後などに、耳下腺に唾液を分泌させるための神経伝達が付近の汗腺に迷入してしまい病的発汗がおこる疾患

汗分泌の診断
Starch iodine testが有効。ただし汗分泌量の評価は難しい
Youtubeあり、ぜひ見てください