メトトレキサートの副作用のRCT2020/02/18 Annals of Internal Medicine

メトトレキサートの副作用
Adverse Effects of Low-Dose Methotrexate A Randomized Trial
Ann Intern Med. 2020 Feb 18. doi: 10.7326/M19-3369.

 

関節リウマチRheumatoid arthritis(以下RA)の治療において第一選択となり必須級のメトトレキサート(以下MTX)。
RAで用いる場合10-25mg/week量で用いられる。悪性腫瘍での使用はメトトレキサート・ロイコボリン救援療法において30-100mg×体重(kg)とかなりの量を用いる。
その他に乾癬性関節炎、SLEなどでも用いることがある。

 

MTXは毒性をもっておりRAの治療で用いる低用量MTX使用でも
血液⇒貧血・血小板減少・白血球減少は3-10%の患者にみられる
腫瘍⇒メラノーマ、肺がん、非ホジキンリンパ腫、その他悪性腫瘍リスクの増加
肝毒性⇒頻度も多く8-12週おきに肝機能チェックを。
皮膚・粘膜障害
感染症リスク上昇
腎毒性
精神
筋骨格系
肺⇒咳嗽や呼吸困難、過敏性肺臓炎も報告あり


この研究では

9321人の患者をスクリーニングし6158人がPrerandomization phaseにはいり、最終的にフォローアップまで行われたのは4786人とかなりの数。二重盲検のRCT

 

腎毒性に関してはHigh doseなら起こりうるが、RAで用いるような低用量では有意差なし(起こってもNSAIDsによる腎障害などの可能性あり)

低用量MTX群とプラセボ群で
血液系は貧血と白血球減少がやや多く、血小板減少はむしろプラセボ群で多い
腫瘍は皮膚癌が約2倍と多いが、その他はハザードリスク低い
肝障害はかなり頻度多い
消化器系は嘔気や腹痛などがやや多い
感染症はMTX使用群でやや増加
肺障害は明らかに多く、特に肺臓炎のハザードリスクは6.94

個人的な学び
MTX使用時は肝障害は半数におきるためモニターをしっかり行う。
肝硬変・肺臓炎は明らかにMTX使用群で多いため注意せよ。