肝硬変に対するアルブミン投与

A Randomized Trial of Albumin Infusions in Hospitalized Patients with Cirrhosis

N Engl J Med 2021; 384:808-817

DOI: 10.1056/NEJMoa2022166

 

非代償性肝硬変に対するアルブミン投与の効果は先行研究ではアルブミンの抗炎症作用が示唆されていたが小規模研究のみであった。

 

この研究は多施設(被検者は800人弱)で行われアルブミン投与により感染・腎機能障害・死亡が予防できるかを検討した。

先行研究では非代償性肝硬変患者におけるアルブミン3.0g/dL以下は免疫能低下を予測する因子であったので、本研究ではアルブミングループは血液アルブミン濃度が3.0-3.5g/dLを保つようにアルブミンを投与し、対照群は通常の治療を行った。

対照群も通常の治療としてアルブミン投与したが期間中はおおよそ2.5g/dLで横ばい

 

患者1人あたりのアルブミン投与量は200g vs 20g

新規の感染症の予防に関して有意差なし(オッズ比1.22)

腎機能障害の頻度も有意差なし(オッズ比0.68)

死亡率も28日、3か月、6か月のいずれの時点でも差なし

 

 

結論としては現在のコンセンサスとしてはアルブミンを必要以上に高く保つ必要はない