AV blockの鑑別

房室ブロック(Atrioventricular block  以下AVB)はブロックを受けている場所が遠位であるほどComplete AVB(3度AVB)へ進展しやすい。

1度AVBは房室結節の中でブロックがおきており良性

2度のうちMobitzタイプはヒス束から遠位でブロックがおきている

3度AVBは房室結節~ヒス束の間にブロックがおきている

https://ecgwaves.com/topic/atrioventricular-av-block-ecg-blocks/ より

 

QRS幅はブロックがどこで起きているかの鑑別に有用である。
3度AVBではNarrow QRSとWide QRSの2パターンがあるが
Narrow QRSの場合はブロックは房室結節~ヒス束にあり
Wide QRSの場合はヒス束の2股に分かれているところで起こるブロック
である

AVBの鑑別は
伝導系の線維化 50%(半数は線維化であり年齢に関連あり)

虚血性心疾患 35% (下壁梗塞のAVBは1週間程度で改善するが前壁梗塞ではペースメーカー留置が必要)

迷走神経刺激(頸動脈マッサージ、バルサルバ手技、痛みなどなど)

解剖学的な心疾患(AS,AR,MS,MR,心筋炎,心臓手術後,サルコイドーシスなど心臓に合併症をきたす疾患など)

遺伝性

高K血症、低K血症

薬剤性(ジゴキシン、ベラパミル、アミオダロン、βブロッカー)

低体温

感染症(ライム病Borreliosis)

 

SLEやSjogren症候群なども心臓合併症を起こすことで知られ、AVBを起こした症例報告もいくつか見られました。