夏場に熱中症を繰り返してしまうという患者で無汗症だった患者さんをみたことがあります。無汗症では汗がかけないため高体温症になってしまいます。
参考文献
N Engl J Med 1994; 331:259-265
DOI: 10.1056/NEJM199407283310409
32歳 女性 運動時の高体温
診断:Small fiber neyuropathy CIDP
運動時に間欠的な発熱と筋肉痛、過度の疲労感があった
身体診察では末梢の乾燥を認めた
Sensory,Motor Neuronの診察では異常なし
自律神経の診察としてCVRRは低下していた
温痛覚の低下あり
この患者の鑑別のポイントとしては無汗症である
無汗症の鑑別は中枢神経・末梢神経・汗腺のどこに問題があるかを考える
汗は視床下部の
Preoptic nucleus
↓ 節前線維 コリン作動性
神経細胞
↓節後線維 コリン作動性
エクリン腺
コリン作動薬を使って反応があれば中枢性の疑いあり